この記事を書いた人:はぴねす

中学2年の秋から不登校を経験し、2017年に通信制高校(ネットコース中心)へ入学、2020年3月に卒業しました。その後大学へ進学し、現在はITエンジニアとして活動しています。人間関係のつまずきが理由で転校を考える人は、決して少なくありません。学校がどんな体制を持っているかは、入学前に一番知りたいことのひとつだと思うので、公式の方針文書から確認しました。

情報について:当サイトはN高グループ公式サイトではありません。2026年8月時点で公開されている方針・よくある質問をもとに作成しています。最新の運用状況は、必ず公式窓口・個別相談で確認してください。

N高には「いじめ防止基本方針」がある

N高等学校は、公式サイトで「いじめ防止に関する基本方針」という文書を公開しています。その中で、いじめは「児童生徒に対して、当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの」と定義されています。

ポイントは、インターネットを通じた行為も、いじめの定義に含まれていることです。ネットコース中心の学校だからこそ、対面だけでなくオンライン上のやり取りも対象にしていることが、方針文書の中で明確にされています。

早期発見のための取り組み

方針文書には、いじめを未然に防ぐ・早く見つけるための具体的な取り組みも書かれています。

  • 生徒対象のいじめアンケート調査(年2回程度)
  • 通報・相談窓口の設置
  • スクールカウンセラーの活用
  • アドバイザリーボードの活用

年に2回程度のアンケートで生徒の状況を定期的に確認する仕組みがあるという点は、「何かあってから動く」だけでなく、「日常的に把握しようとしている」姿勢の表れだと思います。

相談から解決までの流れ

方針文書では、いじめが疑われる場合の対応の流れも示されています。要点を整理すると、次のようになります。

  1. 発見・相談:いじめを見た、またはその疑いがある行為を見た場合は、すぐにやめさせる
  2. 事実確認:相談を受けたら、すみやかに事実の有無を確認する
  3. 対応:事実が確認された場合、いじめを受けた生徒・保護者への支援と、いじめを行った生徒への指導・その保護者への助言を、継続的に行う
  4. 安心できる環境の確保:必要と認められるときは、保護者と連携しながら、いじめた生徒に対して一定期間、通常とは異なる方法・場所・期間での学習を行わせる措置をとる
  5. 重大なケース:犯罪行為として扱われるべきいじめについては、所轄警察署等と連携して対処する

「相談したら終わり」ではなく、事実確認、当事者への対応、必要であれば学習環境の調整まで、段階を追って対応する仕組みになっていることが分かります。

生徒指導部会という会議体

いじめの防止・早期発見・対処を実効的に行うため、「生徒指導部会」という会議体が設置されていると明記されています。運営部長、主幹教諭、生徒指導主事、運営主事、生徒指導部員で構成され、月に2〜3回程度、いじめ防止対策について話し合っているとのことです。

いじめが疑われる相談・通報があった場合は、この生徒指導部会が緊急開催され、該当するクラス担任も参加するとされています。定例の会議体があることで、個別の教員の判断だけに頼らない、組織的な対応がとられていると考えられます。

重大事態には「いじめ防止対策会議」が設置される

生命・心身・財産に重大な被害が生じた場合や、長期間の欠席・レポート提出困難につながっている疑いがある場合には、「重大事態」として扱われます。この場合、通常の生徒指導部会とは別に、「いじめ防止対策会議」という会議体が設置されます。

構成メンバーには、校長・副校長、運営部長、主幹教諭、生徒指導主事、運営主事、当該クラス担任に加えて、スクールカウンセラーまたは専門的知識・経験を有する第三者が含まれるとされています。第三者を交えることで、調査の公平性・中立性を確保しようとしている姿勢がうかがえます。

保護者への説明も明記されている方針文書には、調査で明らかになった事実関係について、いじめを受けた生徒・保護者へ適時・適切な方法で説明を行うことや、保護者が希望すれば所見をまとめた文書とあわせて報告を提出することも明記されています。

ネット上のトラブルへの対応

ネットコース中心の学校だからこそ気になるのが、オンライン上でのトラブルです。公式のよくある質問では、次のように説明されています。

「まずメンターに相談します。N高グループでは、生徒間トラブルの担当部署を設置しており、必要に応じてしかるべき機関への情報提供要請なども行っています」

つまり、相談の入口はメンターで、そこから専門部署が対応する仕組みです。また公式は、「生徒同士で発生した事柄に対し声をかけ合うなど、自発的にネットのコミュニケーションを学ぶ様子も見受けられます」とも紹介していて、生徒同士の自主的な関わり合いも一定程度あるようです。

入学前に確認しておきたいこと

  • 相談したいとき、最初の連絡先はどこか(担当メンターの決め方)
  • ネット上のトラブルの相談窓口は、通学コースと同じか
  • スクールカウンセラーには、どのくらいの頻度・方法で相談できるか
  • 過去に同じような不安を持っていた生徒の対応事例(一般論として聞ける範囲で)

方針文書はあくまで「学校としての基本姿勢」を示すものです。お子さんの具体的な事情がある場合は、資料だけで判断せず、個別相談で直接質問しておくことをおすすめします。

よくある質問

N高にいじめ防止の方針はありますか?

あります。公式に「いじめ防止に関する基本方針」が定められていて、いじめの定義、相談体制、対応の流れが明記されています。

ネットコースでもいじめの相談はできますか?

できます。まずは担当のメンターに相談する流れが案内されています。ネット上での生徒間トラブルに対応する専門の担当部署も設置されています。

深刻な事態になった場合はどう対応されますか?

重大事態と判断された場合は「いじめ防止対策会議」が設置され、校長・副校長やスクールカウンセラー、第三者を含めて調査を行うと公式方針に明記されています。

最後にもう一度確認

相談体制も含めてN高の資料でチェック

入学前に気になる点は、資料と個別相談の両方を使って確認しておくと安心です。

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この記事で確認した主な公開情報

※公式の方針文書・よくある質問を優先して整理しています。個別の対応状況は、必ず学校へ直接確認してください。